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すいーと・すいーと

黎が管理・運営しているきまぐれブログです。 初めてお越しの方は、カテゴリー「about」内の「はじめに」という記事をご覧ください。 女性向け要素、同人要素を含みますので、苦手な方はご注意ください。

2024.11.22
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2009.03.06
一昨日辺りからアクセス解析が働いていません…。
カウンターも動いてるし、自分でも記事を書きに来ているというのに。
何が起こったんでしょう…?? 
(来てくださってる方、ありがとうございます!!(///><///)

昨日は、半幸ホワイトデーのSSを書いたり、
クラティーのホワイトデー絵を描いたりしました。
クラティーはコミックにするつもりだったんですが、描きたくなった図があって(笑)
これで残りは慶半とセフィクジャだ! いやむしろ、クジャ受け×2だ!! 
うーんでもジタクジャは、9本編で妹を交えてほのぼのやりたい…
いずれにせよどれもまだネタがないので、頑張ろうと思います。
慶半はこの間、ちょっとイメージ沸いていたのに…orz ←忘れた
むしろ、なぜかセシルお母さんが描きたくて仕方がないので、
うまくネタがまとまったらそれも描いているかもしれません(笑)
つーか、半幸のSSは、うっかりヒロイン不在をやらかした(爆) ごめんね幸…。
そして秀吉を出したら、相変わらずナチュラルに豊臣コンビが夫婦ですよ(苦笑)
私はあのふたりは親友でいて欲しくて、秀半とか半秀ではないのですが、
ゲームやっててもあのふたりは夫婦に見えます。

今日はちょっと横道にそれまして、DFFのSSをアップします~。
ティーダvsクジャ+αの話です。CPなしで。
ティーダがクジャにとっ掴まって、イライラしてます(笑)

この話を書いたのは、クラティーやセフィクジャにハマるより更に前です。
さる方とスクショのお話をさせていただいた折に、
恐れ多くも「是非ティーダvsクジャのスクショを!」というお言葉を頂戴しまして、
「このふたりが戦ったらどんなんなるんだろう?」
と考えたことがきっかけで書きました。
オチが書きたくて書いた話です。あぁ楽しかった…! 
もう、今のうちにアップしておかないと、機会をなくしそうだと思って(苦笑)
あと、最近イラストをアップしていない気がしたので、
挿絵もどきを描いたこの話をアップすりゃいいんじゃん、
と思い立ったという事情も(苦笑)
…あれ、今気付いたんですが、
今までFFのイラストというとクラウドばっかりアップしてて、
肝心のティーダやクジャの絵ってこれが初めてのアップですか…?(汗)

なぜこのふたりのショットというお話になったかというと、
戦BAの中の人つながりでしたvvv
もちろん、スクショもバッチリ撮影しました(笑)
そのうちアップしようと言いつつ、いつアップするんだろう(苦笑)
思い立ったが吉日で、これアップしたらやるか…。

それでは、前置きが長くなりましたが、宜しければお進みくださいませv
…というか、戦BAのサーチ様にしか登録していない今現在、
どれくらいの方がFF話に耳を傾けてくださっているのやら…(汗)





「ティーダの受難」


               693bb75e.jpg


  ティーダは完璧に参っていた。
「ほっ!」
  自分に迫ってくる魔法を間一髪で避け、一気に相手との距離を詰める。間合いぎりぎりのところから剣を構えて突っ込んだが、すんでのところで避けられてしまった。隙ができたのはティーダだ。相手の近距離魔法が目の前をかすめ、なんとか逃れて再び距離をとる。先ほどからこれの繰り返しだ。
  何よりティーダが参っているのは、相手がわざとぎりぎり避けられる範囲に攻撃を仕掛けているのが嫌というほどわかるから、そして相手が、それを心底楽しんでいるという事実を、まったくもって理解できないからだ。
「ふふふ、君は本当にすばしっこいねぇ! まるでずる賢いサルのようだよ」
「あんたはしつこすぎだっつーの!」
  地上に降り立ち態勢を整えるティーダに対し、宙を舞いながら見下すように言い放つ相手に、ティーダは不快も露わに言い返した。
  相手の名はクジャという。カオス側にくみしている、ジタンの兄に当たる男だ。本当にあのジタンと血の繋がりがあるのかと思いたくなるほどに、クジャはいちいちティーダを腹立たせた。
  そもそもこの現状も、ティーダにしてみれば訳がわからないのだ。フリオニールと後で合流することにして別行動を始めた途端、この男がいきなり目の前に現れたのである。自分たちの邪魔をしに来たのだと思い剣を構えたティーダに対し、クジャは思い切り見下してこう言った。
『キミ、のーてんきそうでいいねぇ』
  第一声がそれだ。言われた内容より、偉ぶった態度と人を馬鹿にした口調に腹がたった。そこをどけ、邪魔をするなら容赦しない、と言い放ったティーダに対してクジャは、面白そうに唇の端を持ち上げると、先と同じ見下した態度でこう言ったのだ。
『そうだね、ちょうど暇をしていたところだし、キミと遊んであげるよ』
  ますます訳がわからない。つまりクジャは、別に邪魔をするつもりでティーダの前に現れた訳ではないというのだ。クジャの真意を掴めないまま、すっかり腹がたっていたこともあり、ティーダはクジャと戦うことになった。魔法を弄し、宙を自在に飛び回るクジャの相手は大変だったが、わざと避けられる範囲に攻撃してきていると気付いてからは、ますます腹がたっている。疲労の何割かは、腹をたてていることに由来しているのだろう。
(こんなところで足止め食らってるわけにはいかないッス…!)
  内心では焦り始めてもいる。思うようにならず表情を歪めるティーダに、遥か頭上でクジャが言った。
「キミからこないなら僕からいくよ? 消えてなくなれぇっ!!」
「げっ!?」
  しまった、特大級の魔法がくる。ティーダは本能のままに全力で跳んだ。今度は本当にぎりぎりだ。冷や汗をかきながら、ティーダの思考は次へと移っている。特大の魔法を撃てば、態勢を立て直すのに多少の時間を要するはずだ。
「うおぉぉぉ―――ッ!!」
  ティーダは一気に跳躍し、クジャとの間合いを詰めた。再び剣を構えて突っ込み、避けられる。だがそれも想定内のこと、仕返しとばかりにティーダは相手目掛けて跳んだ。それと同時に、剣を握る手にエネルギーを集中させる。
  しかし、それもぎりぎりで避けられてしまった。次にくるのは、ティーダの背中を狙った魔法だ。
「うわぁッ!!」
 一撃を入れられ、それでも致命傷を避けるべく防御の体勢をとった。追撃を防ぐことはできたものの、ダメージは軽くない。再び地上に降り立ったティーダに、クジャはふわりと降りてきて口を開く。
「キミは本当に飽きさせないねぇ。退屈しのぎにはぴったりだよ」
「馬鹿にしやがって…!」
「ふふっ、いい顔をするねぇ! 焦らすのが上手で何よりだ」
  あまりの屈辱に歯ぎしりし、それでもクジャの隙を伺った。やられっ放しで終わるものか。悔しくて悔しくて堪らない。
  そんなティーダの心境など知りもせず、クジャが楽しそうに笑いながら言った。
「面白い人形にご褒美をあげるよ。僕のオモチャにしてあげよう」
「な…ッ」
「ふふっ、どうだい? この僕のオモチャになれるなんて、特別だよ?」
「この…」
  ブツンという音が聞こえた気がした。
「なめやがって!!」
「おぉっと!」
  思い切り振り切った剣を、クジャは余裕で避ける。傷の痛みも忘れ、ティーダは全身から闘気を立ち上らせんばかりの勢いで吠えた。
「叩きのめしてやる!!」
「やってみるといいよ、できるならねぇ!」
  何度も何度も技を繰り出す。その度に誘うようにぎりぎりで避けられ、避けられる範囲に魔法を撃たれる。幾度も幾度も繰り返し、それでも状況は変わらない。
  ティーダの息が上がってきたのを見て、クジャが余裕の顔で言った。
「そろそろ、僕のものになる決心はついたかい?」
「ふざけっ…!」
「そいつぁ聞き捨てならねぇな」
 ふざけんな、と言おうとしたそのとき、突然違う声が響いた。
  いやというほど知っている、ティーダを苛立たせる声。ティーダは、恐る恐るゆっくりと振り向く。
「俺様の馬鹿息子をどうするだって?」
「…お、オヤジ…!」
  予想に反することなく、そこには記憶にあるのと同様に偉そうに立っている、ジェクトの姿があった。
「なんだい、邪魔をしないでくれないか? 僕は今忙しいんだよ」
  ティーダが固まっていることにも気付かず、クジャが不愉快そうにジェクトに告げる。するとジェクトが、自信に満ち悠々と、ふたりの方に歩み寄ってきた。
「いやぁなに、ちぃっとおかしな言葉が聞こえたもんでな。おい、年長者が質問してるんだ。お前さんが先に答えるってのが筋じゃねぇのか、ぼうや?」
  相手を馬鹿にした言い様に、ぴくりとクジャが反応する。どうやらこの男、自分が馬鹿にされるのには耐えられないらしい。
「誰がぼうやだって? キミから刻んでやってもいいんだよ?」
「おいおい、穏やかじゃねぇな。だが、力比べってんなら望むところだぜ」
  間に挟まれたティーダを完全に無視しながら、ふたりは勝手な応酬を続けている。この後の展開は容易に想像がついた。というか、剣を担ぐように振り回すジェクトを見れば、一目瞭然だったのだが。ジェクトは意気揚々と、楽しくて仕方がないといった様子で、クジャに向かって高らかに言い放つ。
「俺様の息子をモノにしようってんだ。覚悟のほどを見せてもらおうじゃねえか!」
「はぁ!?」
  思いがけない言葉に、ティーダは目を丸くした。
「おいオヤジ、何言ってんだよ!?」
「うるせえ、黙ってろ! こういうことはキチッとケリつけなけりゃならねぇんだよ」
「違うって、人の話聞けっての!!」
  何やら盛大に勘違いしているジェクトに向かって声を荒げるも、ティーダの話を聞く相手ではない。挙句の果てに、もうひとり人の話を聞かない男が、低い声で笑い出した。
「フン、面白いことを言うじゃないか。せっかく面白かったのに邪魔をしてくれたんだ、3倍返しくらいじゃあ済まさないよ?」
「へっ、いい度胸じゃねえか!」
  終わった。
  ティーダはどうしようもない脱力感に襲われ、この人の話を聞かない超自己中心的な腹のたつ連中に、まともな会話を求めることを諦めた。
「おら、かかってこいよ! それとも、俺様から仕掛けてやらなけりゃ戦えないってか?」
「この僕に生意気な口をきいたこと、地獄の果てで後悔するといいよ…!」
  脱力したままのティーダを見事に無視したまま、救いようのない連中のバトルが始まった。
  今のうちに、逃げるッス。
 ティーダは、なんだかむなしくなりながら、次に会ったら叩きのめしてやる、そしてクジャには二度と会いたくない…と、ひとり決意を固めたのだった。無論、戦いに夢中になっていたふたりが、ティーダが戦線離脱したことになど、気付くことはなかった。


                                                 幕

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戦BAの半兵衛と、FF7のザックラにぞっこんフィーバー中。

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