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すいーと・すいーと

黎が管理・運営しているきまぐれブログです。 初めてお越しの方は、カテゴリー「about」内の「はじめに」という記事をご覧ください。 女性向け要素、同人要素を含みますので、苦手な方はご注意ください。

2024.05.19
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2009.03.10

私はどんだけ眠い人なんでしょう(苦笑)

えー、大好きな方々のサイトにお邪魔させていただいてましたら、
もうちょっとで家を出なければならない時間に!!(汗)
何してるんだ私は。
でも今日は戦BAでアップするって決めたんだもの…
あまりにFF語りが続いていたので(汗)
どっちがメインかわからなくなっておる。早くバーローズやりたい…
でも今すぐ欲しいのはむしろCCです…クライシスコア…

今日アップするのは半幸です。半幸+慶です。
台詞と簡単なト書きのみの、寸劇形式。珍しく戦国です(苦笑)
ホントは慶半でアップしたかったんですが、程いいのがなかったんです;
季節を春に設定しているものばっかりでした…;
これは特に季節感も何もない、どたばたコメディーみたいなものです。
幸が些細なことで竹中殿の機嫌を損ねてしまってしょんぼりしているところに、
慶次君と出っくわす、という。
慶次と半兵衛は、決裂後の友垣です。元カレでもないです。
もともとは慶+半のコンビから入った私は、喧嘩してるふたりも大好きです(笑)
これは確か、半幸にハマって間もない頃に書いた気がします。

因みに昨日は、慶半のホワイトデーを仕上げてました。
よし、これで後はクジャ受けだ…! 兄弟のほうだけ書いてしまおうかな…

それでは、お読みくださる方は続きへお進みくださいませv




 


「純情な彼とその恋人」


幸村:そういえば竹中殿、お伺いしたいことがあり申した

半兵衛:ん? なんだい、幸村君? 

幸村:「もてる」には、どうすれば良いのでござりましょう? 

半兵衛:…………

幸村:た…竹中殿? 

半兵衛:君は、もてたいのかい? 

幸村:そ、それがしにも叶うならば、是非…

半兵衛:…じゃあ教えてあげるよ

幸村:おおっ、ありがたき幸せ! 

半兵衛:一度しか言わないよ。そもそも、もてるということはね

幸村:はっ、もてるということは? 

半兵衛:僕への裏切り行為だよ

幸村:Σなななっ、なんとぉ―――っ!!? 

半兵衛:それでもいいなら、別に教えてあげたって構わないけど

幸村:もっ申し訳ござりませぬ竹中殿―っ!! 
          そ、それがし、もてたくなどありませぬぅぅっ!! 

半兵衛:ふーん。もてたいと言い出したのは君だったと思うのだけれど

幸村:た、竹中殿への裏切り行為となるならば、もてたくなどありませぬ!! 
    そ…それがしはただ、「もてる」ということは非常に有益なこととさる方に伺ったため、
    有益ならばもてたいと思っただけにござりまする! 
    うぅ…き、嫌いにならないでくだされ、竹中殿ぉ…

半兵衛:…誰だい、君にそんなこと吹き込んだ不埒な男は

幸村:ま、前田慶次殿にござりまする…

半兵衛:ふーん…。前田慶次、ねぇ…

幸村:た、竹中殿ぉ…

半兵衛:幸村君。あの男の言うことなど、鵜呑みにしてはいけないよ。
     君にとっては毒にしかならないことばかり言っている男なんだから

幸村:Σさっ、左様にござりますか! 

半兵衛:だから、彼とは二度と口をきくんじゃない。そうしたら許してあげるよ

幸村:に、二度と!? 

半兵衛:わかったかい、幸村君? 

幸村:はっ…。き、気をつけまする

 

              ・・・後日・・・

 

 どっかの街中をほっつき歩いている幸村。前方からやってくる慶次

慶次:おっ、そこに見えるは真田幸村! 

幸村:むっ、慶次殿…

慶次:不景気な顔してるねぇ! そんな顔ばっかしてたら、せっかくの恋も逃げちまうぜ? 

幸村:む……

 幸村、思い出したようにくるりと慶次に背を向ける

慶次:ん? どうしたんだよ? おーい、幸村? 真田幸村ぁーっ? 

 幸村、無言のまま歩く速さを速める。
  慶次、様子が変だと思って追いかけ、幸村の手首を掴む

慶次:待てって、どうしたんだよ? 人の顔見るなり逃げるこたねえだろ? 

幸村:は、放してくだされ、慶次殿ッ!! 

慶次:じゃあ、俺から逃げた理由、聞かしてくれんだな? 

幸村:う、うぅっ…

慶次:おーい、なんだってのよ。俺と口きくのも嫌ってわけ? 

幸村:さ、さ、左様ッ!! 

慶次:それはそれで、理由聞かしてくれなきゃ、納得できないんですけど? 

幸村:そ、それがしは、慶次殿と口をきかぬと誓ったのでござる!! 

慶次:そりゃまたどーして? 

幸村:きき決まっておろうっ!! あ、あ、あのような、ふふ不埒なでたらめをっ…!! 

慶次:はぁ? 何よ、不埒なでたらめってのは? 

幸村:と、とぼけないで頂きたいっ!! 
    もももてるということは非常に有益であると、以前それがしに申されたではないかっ!! 

慶次:なに言っちゃってんの、あれはでたらめどころか、真理ってやつだぜ? 

幸村:な、なれど、そのお陰で、それがしは、それがしは、
   危うくあの方に嫌われるところだったでござるっ!! 

慶次:なにっ!! あんた、いい人がいたのかい!! 
    そりゃ確かに余計なこと言っちまったなぁ。
         悪かった! この通りだ、許してくれ!! (頭を下げる)

幸村:うっ……

慶次:で、お相手はどんな人だい? 聞かせてくれよ!! 

幸村:なっ、何ゆえ慶次殿にあの方のことをっ…い、いや、
          それがしは慶次殿とは口をきかぬと誓ったのだッ!! 
     これにて失礼致すッ!! 

慶次:まぁまぁ、そう言わずに。俺、ちゃんと謝っただろ? 

幸村:それとこれとは話が違うのでござるっ!! 

慶次:なんでそう意固地になるんだよ、ちょっと落ち着けって。
   あんまり頑固だと、それこそいい人に嫌われるぜ? 

幸村:も、もう、慶次殿のお言葉には耳は貸しませぬっ!! 
    それに、慶次殿と二度と口をきかないのでなければ許さぬと、
         あの方はそう言われたでござる!! 

慶次:はぁ!!? 俺、なんだと思われてるわけ!? 

幸村:け、慶次殿は、それがしにとって
          毒にしかならぬことばかりを申されると、竹中殿が…ッ

慶次:え? 半兵衛? 

幸村:Σうっ…!! さ、さ、さ、左様ッ!!! 
     で、できれば今のは、き聞かなかったことに…(ごにょごにょ)

慶次:あー、はいはい。……つまりあんたのいい人って、あの竹中半兵衛? 

幸村:ひ、秘密にしてくだされ、慶次殿ぉっ! 

慶次:わかったわかった。まぁ聞かなかったことにしてやるよ。
     なんだかんだ言いながら、俺と口きいてくれたしね

幸村:うぅっ…

慶次:あー、悪かったよ。だからそんな縮こまんなって。
          幸せになれよ、幸村! 

幸村:う…、か、かたじけない……

慶次:ほら、さっさと行ったほうがいいんじゃねえの? 
          どっかで誰かさんが聞き耳たててっかもよ? 

幸村:うぉっ、そ、それはっ…!! し、失礼致す、慶次殿ッ!! 

慶次:じゃあね~

 足早に去っていく幸村。それを見送った慶次、ひとり渋面を作る

 

              ・・・後日・・・

 

 稲葉山城で邂逅する慶次と半兵衛

慶次:よう、半兵衛。久しぶりだな

半兵衛:本当に、久しぶりだね、慶次君。今さら、何をしに来たんだい? 

慶次:別に、お前の顔が見たくて来たんじゃねえ

半兵衛:それはありがたい。物見遊山ならば他を当たってくれたまえ。
       生憎、君を歓迎する準備はできていなくてね

慶次:へっ、一夜城でお前の部下どもが盛大に出迎えてくれたじゃねえか。
          手厚いもてなし、感動したぜ

半兵衛:お気に召したようで何よりだ。
              ではついでに、八雲の祝福を浴びていきたまえ。すぐに準備させよう

慶次:お前の顔見に来たわけでもねえけど、
          お前のえげつない趣味の餌食になるために来たんでもねえよ。
     ただ、お前にひと言、言いたいことがある

半兵衛:へえ、なんだろう? 聞いてやろうじゃないか

慶次:……お前、今度は何を企んでやがる? 

半兵衛:なんのことだい? 

慶次:とぼけるな。随分とうまくたらしこんだみたいだな。
          やっぱすげえよ、お前って奴は。
     甲斐の国をどうにかしようとか考えてんのか? 

半兵衛:……なるほど、ちょうどいい。
              僕もそのことで、君に言いたいことがあったんだ

慶次:あ? 

半兵衛:君、彼に気でもあるのかい? 

慶次:はぁ? 

半兵衛:嫉妬だか焼きもちだか知らないけれど、
              彼に余計なことを吹き込まないでくれたまえ。
        単純な君のこと、あの子が妙な気を起こせば、
              僕が腹を立てて喧嘩別れするとでも考えたんだろう

慶次:…えーと

半兵衛:悪いが慶次君、君の幼稚な手に乗ってうまく踊らされるほど、
              僕たちは馬鹿じゃない。
       たとえ君が幸村君にその気があったとしても、
              あの子が好きなのは僕だし、僕も彼を譲る気はない

慶次:……はあ

半兵衛:わかったら潔く手を引きたまえ。二度と彼に近づくな

慶次:………うん

半兵衛:……君、僕を笑いに来たのかい? 

慶次:え、いや、そうじゃねえけど。
          …えーと、まあ、そーゆーことなら、まあ、お幸せに……

半兵衛:…………君は何をしにここまで来たんだい……? 

慶次:え、いやぁ、ははは。まぁ貴重なもんが見れたから、
          俺はとっととお暇するかな~…

半兵衛:僕をからかいに来たのか!! 

慶次:ち、ちげえよ、そういうわけじゃ…!! 

半兵衛:うるさい、黙りたまえ!! 君は非常に目障りだ!! 
       この場で斬り刻んで野獣の餌にしてくれる!! 

慶次:ちょ、ちょっと待てって、半兵衛!! 
          ただあまりに意外すぎたもんだから…!! 

半兵衛:消えろ!! (攻撃)

慶次:どわっ!! ら、らしくねえぞ、半兵衛!! 俺の話も聞け――っ!! 


                                          お・し・ま・い

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文字書きで絵描き。
戦BAの半兵衛と、FF7のザックラにぞっこんフィーバー中。

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