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すいーと・すいーと

黎が管理・運営しているきまぐれブログです。 初めてお越しの方は、カテゴリー「about」内の「はじめに」という記事をご覧ください。 女性向け要素、同人要素を含みますので、苦手な方はご注意ください。

2024.11.22
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2009.03.04
おはようございます。朝から母とお雛様を片付けてました。
結婚する相手って、お内裏様と似てるって言いますよね。
父は確かに母のお雛様のお内裏様に似ています。
私のお内裏様は、弟に似ています(爆)
これは一体どういうことだ!!(笑)
(因みに私は、カレシいない暦=年齢です)(どうでもいい)

今日は雨宮のおうちにお邪魔しに行きます~。
千葉県は昨日、夜から雪になりました。寒い…
(タイトルは一発変換がああなったのでわざと残してみました。笑)
まだ一昨日のカラオケの疲れが抜けきってなくて眠い…
SHカラオケはよくやりますが、3人でSH制覇(うち7割くらいはふたりで)なんて
さすがに初めてやりました…前奏曲からミラまで全部やりましたよ(笑)
ハモリパートを歌ってくれる子と行ったので楽しかったvv
そのうちSH絵も描いてみたい…運命の双子すごく描きたい。
髪の色が白銀とピンクが混ざってて、瞳が紫とか好みすぎる(笑)


えー、今日は昨日の宣言どおり、半幸SSをアップします~。
ちょっと言ってましたが、現パロでございます。初めての旅行の話(笑)
一緒にお泊りしてるくせに、違う部屋で寝ている模様です(爆)
幸は高校生のつもりです。気付けば、初めて雪を見た小学生のようになってました…;
なぜか7歳差に設定してました(苦笑)
超無意識です。多分、秀吉と半兵衛の年齢差とごっちゃになったのかと;
書いたのが12月とかなので、少々記憶があやふやです。
でも半幸は年齢差カップルが好きなのでvv
明日はこれの続きをアップします~。
続きは昨日書いてました。久々のあわあわ幸が楽しかったですvv

そういえば、今登録させていただいてるサーチ様で半幸検索かけると、
うちと同盟様以外って1件しか出てこないんですね…。
むしろオンリーでないと喜ぶべきなのか。
FFのサーチ様でクラティーの検索かけたら、メインでやってらっしゃるところは
ひとつもヒットしませんでした…。ど、どんだけマイナー…;

それでは、お読みくださる方は、続きにお進みくださいませv






「ゆきうさぎ」


 辺り一面に、まぶしいほどの雪野原が広がっていた。たった一晩でこんなになるものかと、幸村は大真面目に感心しながら窓の外を見ている。昨日電車で着いたときは雪が降り出したばかりだったのに、と思うと、自然の力の前に身震いがした。否、本当は実際に寒いがゆえの身震いでもあったのだが、修行を常とする幸村は、それでも寒さを認めようとはせず、体をがっちりと固めながら、突っ立ったまま外の景色を眺め続けている。
 暫くそうして突っ立っていた幸村だったが、ふと誰かが宿から出て行く気配に気付いて、その人物に目を留めた。そしてその正体に気付くと、がらりと窓をあけて声を上げる。
「竹中殿っ! こんなに朝早く、いかがなされました?」
「やぁ、おはよう、幸村君」
 幸村の声に気付き、竹中半兵衛が振り向いて空を仰ぐ。片手をかざして2階の幸村を見上げる半兵衛は、珍しく機嫌が良さそうだった。大体、朝一の半兵衛は、機嫌が悪いことが圧倒的に多いのだが。
「さすが早いね。君こそ何をしているんだい?」
「そ、それがしは…その」
「雪に見とれていた?」
「ぅ…、よ、よくおわかりになりましたな」
「ふふっ。昨日、降り出した雪を見上げて大喜びしていたのはどこの誰だったかな」
 嬉しそうな声で言われては、幸村には何も言えない。外の空気は冷えきって冷たいのに、顔中がぽっぽと熱かった。見透かされた恥ずかしさに幸村が縮こまっていると、半兵衛がもう一度声をかけてくる。
「君も降りておいでよ」
「えっ」
「新雪を踏んでみたいとは思わない?」
 半兵衛の提案に、幸村の胸がどきんと高鳴る。それは楽しそうだ。実は、旅行が決まってからずっと、幸村は降りたての雪に足跡をつけてみたくて仕方がなかった。とはいえさすがに、恋人とのふたりっきりでの旅行なのにそんな子どもじみたことを楽しみにしていたなどとは、口が裂けても言えないが。半兵衛にすぐに行くとだけ伝えると、幸村は急いで防寒具を着込む。前に半兵衛からもらったマフラーをしっかり首に巻きつけ、幸村は階段を駆け下り、そのままの勢いで宿を出た。
「お、お待たせいたしました、竹中殿っ!」
「そんなに急がなくても良かったのに」
「そういうわけには参りませぬ! こんなに寒い中、竹中殿をひとりお待たせするだなどと…!」
 大真面目に言う幸村に、半兵衛がくすりと笑う。それから、わざとらしく肩をすくめると、ちらりと幸村を見ながら悪戯っぽく笑った。
「ゆっくり来てくれと言ったのに、君、すぐに窓を閉めてしまって聞きやしないんだから。困ったな」
「ぅ、も、申し訳ありませぬ。何か取ってきたほうが良かったなら、それがし、すぐにでも取って返して…」
「いや、そうじゃないよ。ちょっと子どもじみたことをしていたから」
「ム…? 子どもじみたこと、とは」
 いつも大人びた雰囲気の半兵衛に似つかわしくないことを言われ、幸村がきょとんとする。もっとも半兵衛は幸村よりも7つも年上なのだから、幸村から見れば半兵衛は自然と大人びて見えるのだが。傍から見れば割と普段から子どもじみたところのある半兵衛は、唇の笑みを深めながら、ふと幸村から視線を外した。そして手近にあった樹から、ぷつりと1枚葉をちぎる。それを手の中で何かいじった後で、半兵衛は幸村に聞いた。
「なんだと思う?」
「ム、ムムム……」
「大したことじゃないよ、子どもじみたことだって」
「うぅ…、な、なんでござるか、竹中殿」
 困って問うた幸村に、半兵衛が苦笑した。こんなやり取りも日常茶飯事だ。だが、言い当ててもらえず自分の口で言わなければならなくなったのが、半兵衛には少し不満だったらしい。何かを載せているのではないほうの手を伸ばし、少しそっけない素振りで幸村のそれを掴むと、持っていた物を無造作に載せる。氷の塊を持ったかのような冷たさに、幸村はぶるりと震え上がった。それからようやく、手に載せられた物を見やる。
「ム…? これは、うさぎ…でござるか」
「だから言ったろう、子どもじみたくだらないことだって」
 くだらない、とまで言っていた覚えはないが、それを突っ込むほど、幸村は半兵衛との付き合いは短くない。少し不恰好な雪兎を見てから、しかしきょとんとして幸村は半兵衛を見上げる。
「竹中殿は、うさぎがお好きなのでござるか」
「違うよ、そういうわけじゃない。でも、定番だろ」
「ム、確かに、雪だるまよりは手軽に作れますな」
 雪だるま作りなどに半兵衛を誘っていいものか迷っていた幸村は、このくらい小さな雪兎ならふたりでいくらも量産できる、などと真面目に考えながら、手のひらに載せられた雪兎をにっこりと笑いながら見つめた。半兵衛がこういうことをするとは意外だったが、同時に安心して雪遊びに誘える勇気が出る。
「本当はね、君が来る前に、もうひとつ作りたかったんだけれど」
 その言葉に、幸村はきょとんとして顔を上げた。半兵衛は至極穏やかな表情を崩さない。ぽかんとして目を瞬かせる幸村に、半兵衛は表情も変えずに言った。
「君もひとつ作ればいいよ」
「ム、ひとつ…でござるか」
「ん? いっぱい作りたいのかい?」
「ぅ…、す、少しばかり……」
「わかった、また後でたくさん作りに来よう」
 半兵衛がおかしそうに笑ったので、幸村は赤くなってうつむいてしまう。これではまるで、子どもと保護者のやり取りだ。それは嫌だ、ようやくふたりでの初旅行が現実のものとなったというのに。幸村がひとりでそんなことを考えていると、半兵衛が笑い混じりの声で告げてくる。
「とりあえず、ひとつ作らないか」
「で…では、お返しいたしまする」
 幸村が気まずそうに雪兎を返すと、半兵衛はまだおかしそうに笑っていた。
 恥ずかしさをこらえながら、幸村は近くの塀に積もっていた雪を取り、器用にきゅっと握っていく。せっかくなのだから、気合を入れて作らなければ。真っ白な雪はさらさらで、冷たいけれど触り心地がいい。まぶしいほどの白さは、まるで半兵衛の銀髪のようにも思える。そうだ、竹中殿のような、すらりと美しい兎に仕上げられないものか。同じ白銀に輝いているのだし、可愛く仕上げるよりも、そのほうがいい。
 ひとりで勝手に決めて熱心に取り組み始めた幸村は、半兵衛が優しく微笑みながら自分を見つめていることに気付かなかった。
「こ、これでいかがでしょう」
 ようやく自分で納得がいくところまで仕上げたところで、幸村はそれを半兵衛に見せる。形にこだわるあまり、なんだか大きくなってしまったが、それでも全体として見れば、細身で整った形に仕上げることができた。半兵衛はそれを見ると、なんだか嬉しそうに微笑んだ。
「ずいぶんと気合を入れて頑張ってたね」
「あぅっ…、そ…そういえば、ずいぶん長くお待たせしてしまい申した……」
「それはいいよ。作れと言ったのは僕だ」
 はっと我に還った幸村に、半兵衛が優しく言う。そしてそっと幸村の雪兎を取ると、「きれいに作ったね」と微笑んだ。縮こまっていた幸村は、誉めてもらえたのが嬉しくて、ほっと表情が緩む。
「君は本当になんにでも真面目に取り組むね」
「そうでしょうか」
「ああ。君のそういうところ、僕は好きだな」
 さりげない言葉に、今度はぼっと赤くなった。ころころと表情が変わる幸村を視界の隅に入れながら、半兵衛は後ろを向く。幸村が覗き込むと、一段低くなっている塀の上に、半兵衛が作った雪兎が鎮座していた。そして隣に、幸村が作った雪兎を並べる。
 俺が作ったものと並べると、竹中殿が作られたほうはずいぶんと小ぶりな…と幸村が思っていると、半兵衛の悪戯っぽい声が聞こえた。
「これ、僕と君だね」
「なっ!!?」
 突然思いがけぬことを言われ、幸村は仰天した。
「僕が作ったほうが幸村君。君が作ったほうが大きいから僕だ」
「は、は、はぁ」
「驚くことはないだろう、君はそのつもりだったんじゃないのかい?」
「なっ、なにゆえそのことをっ…!!」
「ふふっ、君の顔を見ていればそのくらいわかるよ」
 全身が燃えるように熱くなり、目の前がくらくらしてくる。そんなことまで言い当てられるとは、俺はよほどとろけきった顔をして雪兎を作っていたのだ。恥ずかしくてたまらない。無論、半兵衛が初めから幸村をのせるつもりだったことにまで、幸村は思い至らない。
「さて、ちょっと冷えたね。宿に戻ろうか」
「えっ」
「せっかくの旅行を風邪で潰したくはないしね」
 もっともらしい半兵衛の言いようにうなずき、先に戻ろうとしていた半兵衛を追おうとする。しかしそこで、幸村はふと足を止めた。
「ん、どうしたんだい?」
「い…いえっ、なんでもありませぬ。それがしもすぐに戻りますゆえ、先にお戻りいただいても宜しいでしょうか」
 幸村がこういうことを言うのは珍しい。半兵衛も特に追求はせず、わかった、と微笑んで戻っていった。半兵衛の姿が2階に消えるのを確認すると、幸村は急ぎ足で雪兎の前に戻る。そして部屋にたどり着いた半兵衛に見られる前に、そっと雪兎に手を伸ばした。自分のしていることに少し頬を赤らめると、全速力で宿に戻る。
 ふたつ並んだ雪兎は、ぴったりと鼻先をくっつけて、仲良く寄り添い続けていた。


                                               幕

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戦BAの半兵衛と、FF7のザックラにぞっこんフィーバー中。

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