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すいーと・すいーと

黎が管理・運営しているきまぐれブログです。 初めてお越しの方は、カテゴリー「about」内の「はじめに」という記事をご覧ください。 女性向け要素、同人要素を含みますので、苦手な方はご注意ください。

2024.11.22
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2009.03.02

おはようございます、相変わらず眠いです…。
早寝すると妙に早い時間に目が覚めるくせに、
寝直しできない人なんですよね…お陰で毎朝眠い…
今日はカラオケなんだ…それまでに目ぇ覚まさなきゃ! 

えー、今日はクラティーのSSをアップしますv
まぁ、クラティーというか…クラティー前提のほのぼのコメディ、みたいな。
DFFの初期4人組のお話です。のばらとセシルとクラウド×ティーダ。
最後のほうに、おまけのセフィクジャがあります。
ティーダとクジャ以外は初書きでした…お陰で、初めの方、あんまり動かせてないです;
途中からのばらがマイペースに突っ走ってくれましたが(笑)
セシルはみんなのお母さんを目指しましたが、うーんできているかどうか。
セフィ様は思ったより変人にならずに済んだかな、と(苦笑)
脱・我が家の松永さんの二の舞(爆)

書いてみたら、ティーダは予想を上回るほどにクラウド大好きでした。
堂々と恋人宣言してます(笑)
これでもクラティーだと言い張ってみる。
ティークラっぽい気がしなくもないですが、クラティーです!(汗)

セフィクジャは、もっと甘くて幸せな話を書いてみたいなぁと思ってます。
てか、前に雨宮へのプレゼントでうぼクジャ書いたときもそうだったんですが、
クジャ受けを書くとどうしてこう…妙にアダルトになるというか…
いや、せいぜいキスシーン程度なんですけども、そのキスの仕方がなんというか…
ま、まぁ当ブログ比ですので、実際にはたいしたことないとは思うんですが;
あーでも、これはそんな大したことないですかね…思ったよりは。
というか、まだキスシーンって全然書いてないですね。
バレンタインの半幸くらいかな……というか、朝から一体なんの話を…;


えーと、ちょっとFFが2日続いてますが、明日の雛祭りは戦BAをアップしますv
浅井夫妻がどうのと言ってましたが間に合わなかったので、松竹です(爆)
まぁ…しょーもないのですよ、相変わらず…。
自分でこう連発するなら載せるなって仰る方もおられるかもしれないのですが、
単に私はしょーもないのが好きなので、しょーもないのを書いてるんです…。
オヤジギャグで笑える人なので、ここはそういうブログなんだと思っていただければ…(礼)


それでは、宜しければ続きにお進みくださいませ! 
タイトルに(仮)がついていますが、(仮)まで含めて正式タイトルです(爆)
もうちょっとFFが増えてきたら、FFのサーチサイト様にも登録したいなぁ…
クラティーの需要があるのかどうかわかりませんが(苦笑)




 


「絶望宅配便(仮)」


「おーい、クラウド!」
  背後からのフリオニールの声に、クラウドは振り向いた。フリオニールとは先ほど、二手に分かれて行動して、後で合流しようと言ったばかりだ。フリオニールだけでなく、彼と一緒に行ったセシルも来る。クラウドの隣にいたティーダも、疑問符を浮かべて首を傾げた。
「あれ? 何かあったんスかね」
「…俺は、ふたりが抱えてる物が気になる」
「まぁ、オレも気になるッス」
  ふたりは、何か大きな箱を一緒に運んでいた。クラウドの背丈ほどもある、大きなものだ。ティーダがふたりのほうに駆けていったので、クラウドもその後を追う。それを見たフリオニールたちは、大きな箱を軽々と下に下ろした。大きいだけで、中身はどうやら軽いらしい。
「なんスか、これ?」
「クラウドに対する、届け物みたいなんだ」
  セシルの答えを聞き、クラウドは僅かに首を傾げる。この世界でクラウドに何かを送るとすれば、敵か味方かのいずれかしか選択肢はない。より可能性が高いのは前者だ。
「罠じゃないのか?」
「ああ、俺たちもそう思って、届ける前に開けてみたんだ。クラウドには悪いと思ったが」
「でも、ただの服とかで、罠ではなさそうだよ。それで、急いで届けに来たんだ」
「服ぅ?」
  クラウドの心境をティーダが代弁する。ますます訳がわからない。
「誰からの届け物なんだ」
「俺たちにもわからないんだ。道なりに歩いてたら、いきなりこの箱が俺たちの目の前に現れたんだよ」
「えっ、じゃあなんでクラウド宛てだってわかったッスか?」
「これが箱に付いてたんだよ」
  そう言ってセシルがクラウドに紙切れを差し出した。なんの変てつもない、ただの白い紙だ。
  それを見た瞬間、クラウドは絶句した。
「どうかしたッスか、クラウド?」
「…いや、なんでもない」
「その割には、ビミョーなカオしてるッスよ」
  ティーダがセシルから遠慮なく紙切れを取り上げる。そのまま彼が文字を読み上げるのを、クラウドは微妙な心境で聞いていた。
「えーと、『クラウドへ。お前のSより』…?」
「クラウド、お前もカオス側に知り合いがいるのか?」
「まさかとは思うけど、スコールからじゃないよね?」
「お前の、ってなんスか! クラウドはオレの恋人だっつの!」
  口々に言われ、クラウドはどう答えるべきか悩む。特にティーダの反応に困っていた。送り主はひとりしか思い付かないが、その名を言えば、恐らくティーダは相手とクラウドの関係を気にするだろう。別に話しても構わないのだが、いろいろあって気は乗らない。迷った挙句、クラウドは短くこう告げた。
「…俺のストーカーだ」
「「「えぇぇっ!!」」」
  3人が一様にぎょっとする。思った以上の反応にクラウドが二の次を次げられずにいると、セシルが真っ先に口を開いた。
「すまない、クラウド! 分かっていたら、こんな物運んで来なかったのに…」
「いや、それは構わない」
「世界がこんなふうになっているのにストーカーだなんて…、なんて奴だ!」
  フリオニールが微妙にズレたことを言うなり、呆気に取られていたティーダが、触発されたかのように激昂した。
「絶対に許さねえ! クラウド、そいつ、どんな奴なんだ? オレがぶっ飛ばしてやるッス!」
「お前が怒るほどのことじゃない、気にするな」
「でも、嫌じゃないんスか!?」
「無視していれば、どうということはない」
「……そうッスか?」
  少し不満げなティーダだったが、クラウドが頷くと吹っ切れたらしく、「じゃあオレも無視するッス」と笑う。そんなふたりの様子を眺めていたフリオニールが、意味ありげに呟いた。
「やれやれ。人目も憚らずに、相変わらず仲がいいな」
  クラウドが返答に窮する傍らで、ティーダが嬉しそうに「当たり前ッス!」と照れ笑い、それを見たセシルまでもがにこにこと微笑む。嫌ではないが恥ずかしくなり、クラウドは誤魔化すように話をそらした。
「…それで、結局、箱の中身はなんなんだ」
「あっ、そうだったな」
  服らしいとは聞いていたが、真意が掴めない。クラウドが箱に手をかけると、3人もこぞって覗き込む。最初に見えたのは、紫色の、服のような何かだった。
「なんスか、これ?」
  ティーダが首を傾げつつ無遠慮にそれを掴み上げ、その全貌が明らかになる。ぞろりと長いそれの正体がわかると、今度は4人揃って絶句した。
  それは、シルクと思しき艶を持つ、ドレスだったのだ。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
  なかなか硬直がとけないでいるうち、クラウドは奇妙な気分に陥っていた。
  なぜこんな女物のドレスに、見覚えがあるのだろうか。
「えっ…と、ほ、他には何が入ってるんスかね?」
  一旦置いておくことにしたらしく、ティーダが真っ先に口を開く。そして箱を覗き込み、そこで再び固まった。クラウドはなんとなく、ティーダに「どうした」と訊きたくなかった。そして、予想がついてしまったことに対し、またも疑問符を浮かべてしまう。
「どうしたんだ、ティーダ?」
  代わりにフリオニールが問うたが、ティーダの反応は曖昧だ。セシルが心配そうな顔をすると、ティーダは微妙な顔をしながら、箱の中身を引っ張り出す。
「な…なんなのかな、これは…」
「なんか、一緒に紙が入ってるッス」
  読みたくない。そんなクラウドの心の声を聞き取ったのか、ティーダはそれを読み上げなかった。だが結局、フリオニールが律義に音読する。聞くより先に、クラウドの口から溜め息が漏れた。
「えーと…? この度は、お買い上げまことにありがとうございます…商品名…『女装シリーズ』計4点……」
「…………」
  あんたは一体何をしたいんだ。
  女装という単語を聞いた途端、随分前にこれらの品を身に着けたことがあったのを思い出した。その時の流れで仕方がなかったというだけのことだが、それにしても当時の品が揃いすぎている。シルクのドレス然り、ブロンドのかつら然り…。
「…クラウド、さっき言ってたストーカーって、変態なんスか?」
「さぁ…、よくわからない」
  変態だとかそれ以前に、やりたいことがわからない。
「女装シリーズか…。まぁクラウドなら確かに似合いそうだけどな」
「よせ」
  相変わらず微妙にズレているフリオニールが、余計なことを言い出した。
「似合おうが似合うまいが、そんなものを好んで着るような趣味はない」
「そうッスよ! 興味あるんなら、フリオニールが着たらどうッスか?」
「なっ、馬鹿なことを言うな!」
  そう言うくらいなら、他人に似合いそうだとか言うんじゃない、とクラウドは思う。しかしフリオニールには、クラウドの心の声を聞き取る能力はない。
「俺が着るくらいなら、絶対にセシルのほうが似合うさ!」
「えっ!?」
「だって、セシルは可愛い顔してるだろ? ぴったりだって!」
「む、無理だよ! これでも僕は、結構がっちりした体格だし…!」
「でも、それじゃあ、ティーダしか残らないぞ」
「げげッ…か、勘弁して欲しいッス! オレは絶対似合わないって!」
「…まぁ、似合わないだろうな」
  思わず想像したクラウドがぽつりと呟くと、フリオニールの視線がクラウドに戻ってきた。余計なことを言ったかもしれない。
「じゃあやっぱり、クラウドが着るしかないじゃないか!」
「待て。なぜ誰かがこいつを着ることが前提になっているんだ」
  クラウドは少々疲れてきた。それに同調するかのように、ティーダが続けて口を開く。
「そうッスよ! 大体、オレはクラウドの女装なんて見たくないからな!」
「えっ、そうなのか?」
「だってクラウドはきれいだから、きっと女にしか見えなくなるって!」
  ……なに? 
  その問いかけをすることは、クラウドには許されなかった。
「それなら、尚のこと見てみたくならないのか?」
「冗談じゃないッスよ! オレは、男らしくてカッコいいクラウドが好きなんだ!」
  これは…喜ぶべきか、悲しむべきか。微妙に判断がつかない。気持ちを正直に言うなら、嬉しいような、切ないような、やはり微妙なところだ。
「…ティーダ」
「ん、なんだクラウド?」
「……いや」
  純粋無垢な子犬のような瞳を見たら、何を言う気も失せてしまった。結局、突っ込む代わりに、こんな言葉が零れ落ちる。
「…ありがとう」
  それを聞いたティーダは、一瞬驚いたものの、すぐに照れ笑った。
「それじゃあ、先を急ぐッス!」
「でも、どうしようか、この荷物」
  セシルが困ったように言うので、クラウドは荷物に一瞥をくれてから、無感情に言い放つ。
「ここに置いておけばいい。もらったところで、使い道がない」
「オレも賛成っ!」
「仕方ない、か」
  セシルも賛成の意を唱えたところで、何か言おうとしていたフリオニールの言葉は無視されることになった。


              *          *          *


  それから暫く経ち、とある場所で、ふたりの男が向かい合っていた。
「あれは一体、なんのつもりだったんだい、セフィ」
「フ、なんのことだ」
「とぼけるんじゃないよ!」
  セフィロスの前に立つクジャは、見事なまでにお冠だ。頬を赤く染め、目尻がきゅっと吊り上がっている。
「キミ、あのチョコボ頭にプレゼントを贈ったんだってねぇ。僕という者がありながら、未だにあの男に未練があるというのかい?」
  苛立つクジャとは対照的に、セフィロスは静かに笑んでいた。無論、クジャに知られれば、彼が激昂することくらいは目に見えていたことだ。
「ではお前も、あの弟への未練を振り切るといい。そうすれば、私もきっと、お前以外の者になど見向きもしなくなるだろう」
「ジタンは特別なんだよ。あいつだけは、僕の手で吠え面をかかせてやらなきゃ、気が済まないんだ!」
「では、おあいこということだな」
  静かな笑みはいっそ冷たい。敵わないと悟ってか、クジャが腕を震わせながら顔を背ける。セフィロスは、クジャのそんな顔が好きだった。こつ、と音を立てて一歩近付く。クジャは振り向かず、そこから一歩も動かない。腕を伸ばして髪に触れる。さらりと流れる銀髪は、まるで張り詰めた銀の糸のようだ。
「そう怒るな。私が愛しているのはお前だけだ」
「キミは前にもそう言った。でも、キミは僕を裏切ったじゃないか」
「クラウドに贈り物をしたことか? あれは嫌がらせだ。通販に対する返礼の手紙すら入れっ放しにした」
「キミは、そうやってあいつに執着してるんだろ」
  クジャは未だ目を合わせない。自分からは絶対に下手には出ない男なのだ。愛らしい。端正なかんばせが怒りに赤く染まる様は、セフィロスをとても興奮させる。優しくクジャの髪を撫でる。それから、貴婦人に、或いは幼子にするように、そっと顔を覗き込んだ。
「私が悪かった。だから、そう怒らないでくれ」
  静かな声で謝ると、それだけでクジャの瞳が揺れる。こんなにも脆くて、いとおしい。クジャを愛しているという言葉に嘘はない。クラウドに対する執着とは違う、愛しいという思慕。嫉妬で周りが見えなくなり、怒りに任せてかっとなる様は、自分しか知らない宝物だ。そっと唇を重ね、体に腕を回す。クジャはまだ怒ってるんだと言わんばかりに、僅かにセフィロスを押し退けた。もっとも、彼の腕力では、それもたかが知れていたが。
「愛している」
  唇を唇に滑らせながらのその言葉に、クジャはぎゅっとセフィロスの腕にしがみついた。
  どれくらいそうしていたのか、互いの唇を貪り合った後で、クジャは自らセフィロスの胴に腕を回してきた。
「…あいつに、女装用のアイテムを一式送りつけたんだそうだね、セフィ」
「フフ、どこで聞きつけた」
「僕が素晴らしいものを見せてあげるよ」
  そう言って顔を上げたときには、クジャの顔にはいつもの自信が戻っていた。
「それは楽しみだ」
「女装用なんかじゃない、本物の女物で化けてあげるよ。かつらもいらない、詰め物だってしなくていいさ」
「大した自信だな」
「当たり前さ。僕を誰だと思っているんだい?」
  セフィロスは笑いながら、クジャが誇ってやまないその顔に、そっと優しく触れる。クジャがその手に自らのそれを重ねた。まるで、誘惑するような目だ。
「キミは僕のものだ。誰にも譲る気はないよ」
「フッ、嬉しいことを言う」
  愛している。その言葉に嘘はない。
  女のように細い腰に腕を回すと、セフィロスは満足そうに笑い、再び唇を重ねた。


                                           幕

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戦BAの半兵衛と、FF7のザックラにぞっこんフィーバー中。

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