すいーと・すいーと
黎が管理・運営しているきまぐれブログです。 初めてお越しの方は、カテゴリー「about」内の「はじめに」という記事をご覧ください。 女性向け要素、同人要素を含みますので、苦手な方はご注意ください。
そしてタイトルでいっつもうめき声とか歓声とかってどうなんだと思って、
珍しいタイトルにしてみました。
なぜか夢の中でブログのカテゴリーの編集とか、
リンクの編集とかしてましたよ…。
リンク…編集も何も、サーチサイト様と同盟しか繋がせていただいてないって;
えー、今日は予告どおり、紫羽 薫様からの頂き物をアップしますvv
ホントはもらってすぐに載せたかったんですが、当時まだ自分の作品も
ろくに載せてないころだったので…; 順番が前後時ちゃって申し訳ないorz
慶半の素敵SSですv
薫の書く半兵衛は、ものごっつ辛辣なツンデレですvvv
お馬鹿な慶次君も大好きだよ!!
薫からは素敵な慶半をいっぱいもらってて(私が書かせたんですが;)
載せていいとの許可を頂いておりますので、こちらも順繰りにアップしたいと思いますv
この話の半兵衛は、彼女の半兵衛にしてはデレ度が高めです(笑)
それにしても、今日はずいぶんと寒い…都内が最高気温4℃って!!
雨…本当に雪に変わるんでしょうか。
今日アップする話の内容的には超タイムリー(笑)
でも今日はスーツだよ寒いよ!!
いいよ、帰りにBSR公式コミックとか買ってくるから…!!
それでは、どうぞ続きにお進みくださいませvv
…どうでもいいですが、「お進み」と打つたびに「♂」と出るのはどうなの…;
「ぬくもり」
清々しいとは程遠い、どんよりとした曇空が広がる朝。ピン、と張りつめた空気が、辺りを包んでいた。
ひとつ溜め息をつけば、それが白く染まる。
今日は相当に寒いようだ。
本当は外に出たくなかったが、そんな日に限って、外で済ませなければいけない用事があることが心底恨めしい。
早く用事を済ませて帰ろう。
そう思いながら半兵衛は歩く速度を速めた。
(思いの外、時間がかかってしまったな…)
用事を済ませた頃には、雨が降りだしていた。
ただでさえ寒かったのに、これでより一層寒くなってしまった。
しかもその雨が、やがて雪に変わった時は、面倒だと傘を持って来なかったことを少し後悔した。
雪は後から後から降ってきて、雨で濡れた地面を包み、うっすらと積もり始める。
うっかりしたら滑りそうだ。
早足で家路を急ぐ途中、前方に人影を見つける。
遠くからでもよくわかる、目立つ格好をした、あれは。
「…慶次君」
彼は半兵衛の姿を見つけると、走ってこちらまでやってきた。
「やっと見つけた。探したんだぜ?」
「僕を?それまたどうして」
「迎えに来たんだ」
そう言いながら、慶次は自分の差していた傘を半分だけ半兵衛の頭上に掲げた。
「あーあ、こんなに雪かぶっちゃって…風邪ひくぞ?」
慶次は空いてる方の手を伸ばして、半兵衛の頭や体に付いた雪を払ってやった。
「…余計なお世話だよ」
その手を軽く払いのけながら、半兵衛が言った。
「さ、帰ろうぜ」
「…」
「…どうしたんだ?」
「迎えに来たなら、もうひとつ傘を持って来るのが普通じゃないか?」
「…あ」
慶次はしまった、という顔をした。
「忘れた」
「馬鹿」
「し、仕方ないだろ!急いで出てきたんだから!」
「間抜けにも程があるよ」
「だ、だって…。半兵衛が寒い思いをしてたら大変だなって思って…早く行かないとなって…」
段々と慶次の語尾は小さくなっていく。そんな様子を見ていた半兵衛が小さく溜め息をついた。
「…まぁ、いいよ。仕方ないからこのまま帰ろう」
「……うん」
「…何で嬉しそうなんだ」
「え?…寒いけど、あったかいから、かな?」
意味がわからない、そう呟いたけど、本当は少しだけ自分もそう思ったことは言わないでおこう。
雪道を、ふたり並んで歩く。
ゆっくりと、ゆっくりと。
戦BAの半兵衛と、FF7のザックラにぞっこんフィーバー中。
09/02/19 ブログ始動