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すいーと・すいーと

黎が管理・運営しているきまぐれブログです。 初めてお越しの方は、カテゴリー「about」内の「はじめに」という記事をご覧ください。 女性向け要素、同人要素を含みますので、苦手な方はご注意ください。

2024.05.19
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2009.04.29
ちょ、ちょっと見ない間に、1200HITですか!! 
あれ…? こないだ自分で来たときは、
確か1130いくつとかだったような気が…;;;
しかも戦BAのサーチ様から来てくださってる方がめっちゃ多い!!! 
あ、ありがとうございます…そ、それなのに、
圧倒的にザックラ更新ばっかりで申し訳…!!(汗)

そんなわけで、ちょっと戦BAのストックを漁ってみました。
まぁ…事実、最近ろくな更新をしていなかったので…;

因みに今は、久しぶりに松竹を書いております。
だってだって、雨宮が送ってくれたとろ甘な松竹が可愛くて…! 
雨宮が書く松竹は、世にも珍しいお互いデレデレデレですからねvvv
…まぁ、にもかかわらず、うちの松永さんは相変わらずの変な人で、
竹中さんに半端なく警戒されているというか、
多分、松永さんの日頃の行いが宜しくなさすぎて、
竹中さんがロクデモナイ妄想に苦しめられているという(苦笑)

半幸も書きたい波が来てるんですけどね。
微妙にネタがありません…10回遊びでもさせるか。
嫁入りネタでもいいかな…ザックラでも書いたし、いろいろやりたい! 
半幸同盟から来てくださってる方もいらっしゃるっぽいので、
半幸がろくに増えていないのが、とっても申し訳なくて…; 
貴重なマイナーCP好きの同志様なので、萌えを分かち合いたい…!! 

まぁでも、さっき言っていた松竹はまだ書き終わっていないし、
今ストックにある松竹は死にネタシリアスで、うちの甘あま趣向に合わない、
半幸も意外とアップし尽くしていたので、
懲りずに慶半をアップします。
…うーん、多分これは、まだアップしてない…気がする…;

ちょっといつ書いたのかあやふやなのですが、
確か「ツンデレ半兵衛が書けない書けない」と薫辺りを相手に騒いで、
「頑張れ」と言われたから頑張ってみて、
挙句に玉砕したという駄文でございます(死)
で、もともとツンデレ半兵衛を書こうと頑張ってみたものなので、
いつものうちの半兵衛とはキャラがまったく違います。
(普段はデレデレなんです、うちの半兵衛は)
まぁ…玉砕という言葉の通り、あまりツンデレではない…かな…?(汗)
今回は友垣時代です。まぁ、秀吉は出てきませんけども。

そういや、これを雨宮に送りつけたとき、
「この可愛い半兵衛は何事!!?」
とテンション高いメールをもらったなぁ。
薫からも一応ツンデレ認定はもらいましたが。

しかし、これをアップしたら、そろそろ慶半もストックが尽きるんだぜ。
むしろ、半端ないフィーバーに見舞われている分、
最近ハマったはずのザックラのが、よっぽどストックがあるという事実;
慶半…数としてはまだ大量に残っているんですが、
シリアスだったり病んでたり、あとは死にネタだったりするので、
多分うちに来てくださってる方の要望にも合わないだろうし…
何せ、甘あまで登録してますし、サイト名がまず「甘あま」だしな…;
よ、読んでみたいと言ってくださる方がいらっしゃれば検討します…;;
松竹や半幸でも、甘あまじゃないストックなら残ってるんですよね;

それでは、また無駄トークが延々と続いてしまいましたが、
お読みくださる方はどうぞ続きにお進みくださいませ! 

…あ。保存ファイルのタイトル、未だに「ツンデレ半兵衛」のままだった…;








「捻くれ者の恋。」


  眉間に深い溝を刻みながら、半兵衛が吐き捨てるように言った。
「まったく、君は一体何を考えているんだ」
  苛立ちも露な半兵衛に、慶次は困ったように頭をかくばかりだ。半兵衛の苛立ちは暫く治まらないだろう。まぁ本当は、半兵衛が怒るかもしれないとは初めからわかっていたのだが、それにしてもここまでだとは思っていなかった。なんとも言えず、慶次は取り敢えず謝罪する。
「う…ん、ごめん」
「ごめんじゃないだろう!」
  きっと顔を上げ、半兵衛が怒鳴った。どうやら見事に逆効果だったようだ。声は酷く高ぶったものになり、目尻も一気に吊り上がっている。そのまま半兵衛は、相変わらず困っている慶次に向かってまくしたてた。
「危うく死ぬところだったんだよ! わかっているのかい!?」
「わかってるよ、そのくらい」
「いいや、わかっていない!」
「わかってるって」
「だったら、どうしてあんな無茶をした!!」
  怒鳴り続けているうちに、半兵衛の白い頬がみるみる赤く染まっていく。彼は乱暴に慶次の胸倉を掴むと、ぐっと自分の方に引き寄せた。
「君に助けてもらわずとも、僕は自分を守ることくらいできる! さっきだって、僕は回避できる術をちゃんと見出していたんだ!」
「う…、ご…ごめん」
「適当に謝るのはやめろ!」
  剣幕に押されて謝った慶次を、今度は乱暴に突き飛ばす。どうも、怒鳴り続けているお陰で、自らの苛立ちに拍車をかけているようだ。普段は冷静な半兵衛がこうなったら、慶次には如何ともしようがない。半兵衛は慶次に背を向けると、もうひと言吐き捨てる。
「まさか、僕を抱えて崖から飛び降りるだなんて…! その程度の怪我で済んだことを感謝するがいい!」
「……うん」
  半兵衛の背中を見ながら、慶次は一応そう答えた。
  慶次と半兵衛は今、崖の下にある小さな小屋にいる。その崖の上で何が行われているかというと、戦だ。慶次は親友である豊臣秀吉が率いる小さな軍に、応援で参戦したのである。天才軍師である半兵衛を擁しているから策があったには違いないだろうが、軍の規模があまりに違いすぎることを懸念し、慶次は自ら、嫌ってやまない戦に加わったのだった。無論、親友や想い人を――片恋の相手を、案じたがゆえの参戦である。
 その想い人が、爆弾兵に囲まれてしまったのがそもそもの発端。慶次に見過ごせるはずがなく、考えるより先に体が動いていた。得物で敵兵を薙ぎ倒して想い人のもとに駆け付けると、次々と爆発を始めた爆弾兵から逃れるべく、彼を抱えて崖から飛び降りてしまったのである。
  そして、今に至る。
 慶次は大量の打ち身と切り傷を作ってしまったが、しっかりと抱き留められていた半兵衛は無傷に等しい。かといって、思わぬところで戦線離脱することになってしまった半兵衛が、怒らない訳がなかった。まして、一歩間違えれば、ふたり仲良く心中していたところだ。たとえ冷静な半兵衛であっても、我を忘れて怒鳴るのも無理はない。
「ん……でも、まぁ、無事で良かったじゃねえか」
  気まずくて慶次はぽそりと呟いた。それを聞きつけ、半兵衛が再びきっと振り向く。
「無事だって?」
「うん、お前に怪我させずに済んだし、俺だって、骨折れるほどの怪我じゃないし」
「ふん、よく言えたものだね。よほど命が惜しくないとみえる」
  まだ苛立ちが治まらない半兵衛は、肩の防具を外すと、それを乱暴に慶次の方に投げつけた。物に当たるとは、これは相当な怒りようだ。そのまま半兵衛がつかつかと歩み寄ってくるので、さすがに慶次も引き下がる。なんだか怖い。
「……こんな怪我をしておいて、無事だなんて」
  怒りに胸を上下させながら、半兵衛が呟いた。そして慶次の傍らにしゃがみ込み、肩の飾り布を外す。その意図を読めずにいる慶次が目を点にしていると、半兵衛はそれを裂いて、慶次の傷の止血を始めた。
「え…。あ、ありがと…」
  呆気にとられつつ、慶次は素直に礼を言う。やや乱暴な手当てが痛かったが、内心では、半兵衛が自ら手当てをしてくれていることを、つい喜んでしまう。慶次からは、うつむきがちな半兵衛の表情は見えない。
「ほら」
「いでっ!」
  手当てを終えた半兵衛が傷口を叩いたので、思わず声を上げてしまった。慶次が、しょうもないことを考えていたのがばれたのか、などと考えて縮こまっていると、半兵衛が視線を向けてくる。
「……冗談じゃないよ」
「へ?」
  半兵衛が何か呟いたような気がして、慶次も顔を上げた。しかし半兵衛はすぐに背中を向けてしまい、また表情がわからなくなる。慶次が困惑していると、半兵衛の小さな声が耳に入った。
「君は勝手すぎるよ。僕に、こんな思いをさせておいて……」
  きょとんとした。
「へ…? だ、だから、さっきから謝って……」
  何を言われているのかよくわからず、慶次はそう口を開く。だが、振り向いた半兵衛は、やはりまだ苛立っていた。不機嫌そうに眉根を寄せながら、先ほどよりは多少落ち着いた声で吐き捨てる。
「もういいよ。少し横になったらどうなんだ」
「え、大丈夫だよ。早く秀吉のとこに戻らなきゃまずいだろ」
「君にそんな怪我をさせたまま、おめおめと戻れというのかい?」
  ますます訳がわからない。呆気にとられている慶次に、溜め息混じりに半兵衛が告げた。
「君の体力が戻るまで、僕もここにいてあげるよ。…だから、少し休みたまえ。無理に戻ろうとして、君が余計に怪我でもしたら……」
「はぁ…?」
  最終的に目をそらした半兵衛に、慶次は目を丸くする。すると、ついに半兵衛が怒鳴った。
「休めと言ってるんだよ! これ以上、僕のせいで君が怪我をするなんて、許さないよ!」
  半兵衛の頬が少し赤い。驚いた慶次は、半兵衛が小さな声で、こんなに心配しているのに……と付け加えたことに気付かなかった。
「う…うん。じゃあ、ちょっと休む……」
「最初からそう言えばいいんだ、まったく」
「ご、ごめん」
  半兵衛の頬が赤くなった理由を誤解したままの慶次は、半兵衛の珍しく優しい言葉にうろたえながらも、嬉しい気持ちを抑えられないまま横になる。間もなく眠りについた慶次は、半兵衛が困ったような顔をしながらも、慶次の穏やかな寝顔に見入っていたことなど、知る由もなかった。


                                         幕

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文字書きで絵描き。
戦BAの半兵衛と、FF7のザックラにぞっこんフィーバー中。

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